作品紹介
鉱山の生産システムや佐渡金山の歴史的な繋がりを想起させるアート作品大間港にかつて存在し生産システムを繋げていたレール、佐渡金山のシルエット、それら2つを繋げるように佐渡金山で使われていた揚水機のイメージから螺旋状のオブジェクトを提案する。

螺旋状

佐渡金山に用いられた揚水機のイメージ

二重

佐渡金山を象徴する二つの重なりのイメージ

レール状

資材をは運ぶレールのイメージ

このオブジェクトがあることで、大間港に残る遺構すべてが一つの作品と見えることを想定する。
訪れる人は大間港の風景を眺め、その歴史的な繋がりを想像する。

section 01

旧 大間港跡

佐渡金山から大間港まで、金の採掘から発展していった相川町では、400年に亘る先人たちの営み、鉱山技術や生産システムの変遷など、歴史的価値の高い貴重な遺産群が多く残されている。
特に、大島高任らによる佐渡金山の開発によって、近代化したかつての風景を今も尚、感じることができる。歴史的に佐渡島と本土をつなぐ玄関口であった大間港は、芸術祭において佐渡島に訪れる人と佐渡島の人との接点になりうる場所と考えられる。

大間港は、鉱山の資材搬入が行われ、現在においてはその近代産業の遺構が残るサイトスペシフィックな場所である。一方で、鉱山資材を運んでいたレールや資材を持ち上げるクレーンがなく、金山までの生産システムを繋げていた部分が欠けてしまったと見ることができる。そこで、鉱山の生産システムや佐渡金山の歴史的な繋がりを想起させるオブジェクトを考える。

section 02

オブジェ

生産システムを繋げていたレール群、佐渡金山のシルエット、大間港と佐渡金山を繋げるように使われていた用水機の三点をモチーフとし、大間港に張り巡らされたレールを金網のフレームを用いることで表現し、レールが巻き付くようなシルエットを遠くから見ることで佐渡金山を彷彿させ、生産システムのトップとボトムを繋げた用水機のイメージから、螺旋状の平面形をオブジェクトとして取り上げました。

section 03

ダブルベンチ

オブジェの切れ端のコンセプトで作られたダブルベンチは金網の蛇籠に、ソーシャルディスタンスを保ちながら2つの木製の座面を設置しました。間の空間には、ソーラーパネルを設置し、夜には日中に発電した電力で灯りを灯します。

制作過程

Making Photo

鉱石と金をイメージして金色に塗装された石

実寸サイズに拡大した設計図の上で金網の余分な部分を切断しオブジェの土台となるパーツを制作します

縦線と横線の間隔を設計図通りに配置し、接点を職人が丁寧に溶接します

溶接し部位ごとにパーツを作成していきます

オブジェのライトアップを調整し見え方の確認をしています

早稲田大学
古谷誠章・藤井由理研究室との産学協同研究

2016年度より、早稲田大学 古谷誠章・藤井由理研究室と産学協同研究を開始。

建築の「資材」として考えられている金網を「素材」として見直し、多様な種類と特性を理解することで、金網に対する考え方を拡張し、その価値を再検討、再発見することを目的とし活動中。
金網を用いて、家具から建築までの間の身体スケールでの新しい空間デザインについての研究・提案を行っています。

佐渡と釜石の情景を紡ぐ

1826(文政9)年生。盛岡藩出身、日本近代製鉄業の父と称されている「大島高任氏」は、1885年佐渡金山の佐渡鉱山局長を務めました。
日本人初となる鉱山の火薬による採掘法に着手、新技術で小坂・阿仁・佐渡などの鉱山を開拓し、金・銀・銅の精錬にも画期的な成果を収め近代化を進めた立役者です。その大島高任と縁が深い岩手県釡石市には、鉄鉱石製錬による出銑に成功した洋式高炉が存在し、近代製鉄産業発祥の地となっています。

写真で未来に伝える

Photo Archive

佐渡金山から大間港へは資材や採掘された鉱石の運搬用トロッコの橋脚

トロッコで運ばれた鉱石はクレーンで大間港に停泊する運搬船に積み込まれ各地へ向かった

鉱石の運搬船だけでなく、漁船なども多く賑わっていた

大正3年にクレーン台座が増設され、港湾施設の充実が図られた。

船渠には木製の橋がかけられていた

2021
8.8 SUN - 10.2 SUN

さどの島銀河芸術祭

佐渡の自然や歴史、その中で育まれた民話や伝承、この地で暮らす人々の魅力を、島内外のアーティスト達が媒介となり再発見していきます。公式から引用

過去と未来の帰港地

佐渡島の自然や歴史、点在する民話や伝承を掘りおこし、島内外からの刺激とともに新しい創造空間をつくり出し、「銀河」のようなきらめきや美的価値観を創造していくことを目的に、「さどの島銀河芸術祭2021」を開催いたします。島内各地で、作品展示やアートイベントを行います。島内の寺、県指定有形民俗文化財である大膳神社能舞台、舟小屋、世界農業遺産(GIAHS)に登録された象徴される岩首地区の棚田、国の重要文化財、史跡、近代化産業遺産に指定されている北沢浮遊選鉱場など、既知の観光地とは異なるスポットを訪ねてもらうことで、来場者に佐渡についてより深く知ってもらう一助になればと考えています。公式から引用

会場〒952-1503
新潟県佐渡市相川柴町16
鑑賞時間10:00-17:00

チケット料金

前売券一般 2,000円
高/専/大 1,000円
中学生以下 無料
当日券一般 3,000円
高/専/大 2,000円
中学生以下 無料

お知らせ

Information

2021.8.17さどの島銀河芸術祭2021『情景を紡ぐ』 ランディングページを公開しました。
2021.8.8さどの島銀河芸術祭2021 本日より開催スタート!
2021.7.21さどの島銀河芸術祭2021 に出展します。

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